朝からホットケーキを焼いていた。テレビでEテレを流していて、やけに鶯のきれいな声が聞こえてくるなあと思って野鳥の番組だろうと目をやったら政治の話をしていた。鶯が鳴いているのはテレビの中ではなく現実の窓の外だった
ホットケーキは全然ふくらまなくて、表面はかりかりで、なんだかちがう食べ物みたいになってしまった。温度がよくなかったのだろう
脳が五つくらいあれば、 三島由紀夫も江國香織もいしいしんじもカフカも孔子も一気に読めるんだろうとか思う日もあるけれど、一つしかない脳でも本すら読めないほど不安に怯えてぐるぐる考えてしまうのだ 脳がいくつあったってなにも豊かにはならない気がする
信じた人のことばをずっと追っていたい。たくさん本を読んで安らかでいられる人は、それだけことばに対して自己を預ける柔らかさ・おおらかさ・深さに長けている と言ってもいいのかもしれない。私は、朝日が眩しくて目が痛くなるみたいにことばに対して受け止めきれなくなることが多いから、騙しだまし本と暮らしている。紅茶を飲んで、いい椅子に体育座りして、そっと1ページ読んだら、ベランダで空気を吸う。
手の届く距離に信じられることばを持つ人がいてよかった。信じられることばを持つ人が自分のために書いてくれた手紙を何度も読みかえす。私もそろそろ手紙が書けたらな
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