月曜日

とてとて 6

体調を崩し、精神もこわしてから、実家のとなり町で安く供給されている海洋深層水というものを両親が送ってくれた。ミネラル豊富で、さまざまな不調によく効くらしい。届いてから毎朝飲んでいるのだけれど、そもそも大容量の酒パックに入れられていたのでなんだかお酒くさくて、だいじょうぶなのかなと思わなくもない。朝から酒気を帯びているような気もするからだで、自分なりに真剣に生きている

摂取活動はなかば信仰の問題なのだろうと思う、すがるように、祈りながら、泣きながら、よくなってくださいって念じて食卓に向き合う。おばあちゃんとおじいちゃんのお祈り姿がこころに浮かぶ

ゆうべ、お風呂にお湯をためながらヨーヨーをつくった。ヨーヨーは水風船とちがい風船内の空気と水のバランスが肝心であることを学んでわくわくした。口の閉じかたにも工夫があって、左手で口を押さえつつ右手でゴムをすばやく括りつける仕草は自分でやっていてもうっとりする。ヨーヨー屋さんになりたい

おととい、おばあちゃんから詩集といちご、夏みかんが届いた。おじいちゃんからは庭の花々を束ねた花束が添えられていた。バラやパンジー、マーガレット、それからむらさきの金魚みたいなお花はなんだろう。庭で摘んだ花を束ねて贈る。おじいちゃんにとってはあたりまえなのかもしれないけれど、私にはそのことがずっと特別に思える。厚みのある花束をすっぽり受け入れてしまえる花瓶が必要になったのは、その日がはじめてだった。夢の中で、今暮らしているマンションの玄関口にとりどりの花が咲き誇っているのをみた。青いとりのような名もない花がきれいだった

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とてとて28

ゆうべ友だちと話していて、「なんだかすごく覚えてる」もひとつの感情なのかなと思った。 彼女たちは記憶と感情がいつも明確に整理されているというか、感情のつまみを引いて記憶を取り出すような話しかたをしていたのだけれど、私は思い出したなにかがうれしかったとか悲しかったとかではなくて、た...

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