朝からぼんやりしている 洗濯物を干して、部屋をすこし片付けたくらい。
明日は金曜日なので雨が降るかもしれない、すこし街に出て済ませてしまいたい用事がある。
佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」という漫画、両親が買ってくれてちいさい頃からすきだった。この前BRUTUSのバックナンバーを読んでいたらその漫画の一コマが紹介されていて、懐かしくなった。今年の1月から毎月、新装版が1巻ずつ発売されている。もうすこしお金に余裕ができたら買いそろえたい。
実家の猫が体調を崩した。母から送られてきた動画の中で、かのじょは点滴を打たれながらちいさくなっている。いつか愛猫の死に目に遭うということ(もしかしたら遭うことすらできないのかもしれない)。世界のじかんがとまってしまえばよい。さいきん、SFみたいなことばっかり考える。
いつか、だいすきだった猫が死んでしまったとき、そばにいてほしいと思うひとがひとりだけいる。それは、ふつうなら人生で最優先されるような恋人とか兄弟とか親友とかいうわかりやすいひとではない。そういう誰かをとくべつと言うのかもしれない。猫の死んでしまったかなしみを隣で見ていてほしいひと。
誤魔化すようにお茶を入れる。差し入れでもらったクッキー缶を開けたり閉じたりする
かもめ食堂をまた観ている これで今年に入って6回目だ。
かもめ食堂のかもめのイラストは牧野伊三夫さんが描いたものらしい。やさしいひと、やわらかいひとを今日もひとりで想っている。
無限にかなしくなれてしまうよ 全部いやだ、ひさしぶりに家族からの着信にも応えられずにいる、連絡もかえせない、そっとしておいてほしい、だけど、世界のこと、世界に生きる命のこと こんなにも大切におもっている。