日曜日

バターチキンカレー

先週仕込んで冷凍してあったバターチキンカレーをレンジで温めた。
こんなに、気狂ったようなあかるいオレンジ色をしているのに、あまくてやさしい味をしているなんて、バターチキンカレーは何だかとても特異なものに思える。ひといきに食べてしまうつもりだったのに、名残惜しくてまたすこしだけ残してしまう。カシューナッツペーストを使っているからなのか、ごはん一膳分ぐらいの量でも乱暴な満腹感をおぼえる。

じぶんの壊れかけている部分を誰かに見せたくなくて(やさしいひとたちばかりなので)、ずっとここにひとりいる。さびしい、こころの中ではつい先週まで会っていたひとたちに「あのね、」って話しかけたり、泣きついたりして、ワインを飲んで、夢をみる。夕べの夢では犬を2匹迎えいれて、散歩という日課が増えるねって家族と話していた気がする。父がとつぜん、足先がしびれると言って慌てたところで目が覚めた。なにもなくて、どうしようもない雨の日、午前5時ごろに起きてしまうことは、切ないけれど甘やかな心地になる。

たまらなく泣きたくなって、ご飯なんて食べたくなくて、お酒も飲みたくないのに、なにもかもきのうと一昨日とおなじように過ぎてしまう。なんとなく予感がする。いじけているのもあと数日だろう、あと数日したらいよいよじぶんの湿っぽさにも飽きて、誰かに連絡するだろう。

ひとりの殻に閉じこもっているときほど、ひとりではできないとてもよいことを思い付いてしまう。また雨が降ったら、がっこうにおいでよ、ラウンジや、最上階の教室でトランプをしよう。早く友だちに言いたい。

Sadurnのfaceⅱと、haruka nakamuraさんの音楽のある風景と、Talking HeadsのThis Must Be The Place わたしのなかのおおきな感情を、わたしより鮮明に覚えていてくれる曲だとおもっている。サブスクリプションでランダムに音楽をかけていたらこの3曲が連続で流れてきて泣いてしまった。

0 件のコメント:

とてとて28

ゆうべ友だちと話していて、「なんだかすごく覚えてる」もひとつの感情なのかなと思った。 彼女たちは記憶と感情がいつも明確に整理されているというか、感情のつまみを引いて記憶を取り出すような話しかたをしていたのだけれど、私は思い出したなにかがうれしかったとか悲しかったとかではなくて、た...

ブログランキング・にほんブログ村へ