水曜日

とてとて32

急にこれからのことがすべてうまくいかないように思えてきて、図書館の隅でちいさくなっている。友だちと会えば体と心をめいいっぱいに使って笑うようなことも出来たけれど、おんなじように眼を細めて顔を合わせていたあの子たちもそれぞれに生きて、やることがあるのだと思うと、一気にばらばらになったような気持ちになる。私ひとりじゃなんにもできない、子どもっぽくしゃがみこんでいる。

明日ははやく起きるけれど、そういえば明後日は学校もおやすみなのだ。うまくいかないなら限界まで眠ってしまうのがいい。そうやってこれまでもかろうじて日を繋いできた。

歌をうたうのも、だれかに手紙を送るのも、遊びに誘うのも、手を繋ぐのも、こうしてブログを書くのだって、私のやり方をなんらかの形で認めてくれている人にはすいすいと自由なふうに映っているのかもしれないけれど、なにかの拍子に足元がぐらついてしまえば、考えても練習してもさっぱり出来なくなってしまう。

ムクさんを見ていると、〈泳ぎ方=生き方〉というようなことを思わされる。私の歩き方と生き方はイコールで結べるようなものではなさそうだ。ムクさんのようになめらかに泳ぐように、私もあたりまえの毎日をすいすいと過ごしてゆけたらよかった。でも人間である以上、私が私という心と体を受け入れている以上、もうすこし日々は複雑で危うく醜くたよりなくそこにある。

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とてとて32

急にこれからのことがすべてうまくいかないように思えてきて、図書館の隅でちいさくなっている。友だちと会えば体と心をめいいっぱいに使って笑うようなことも出来たけれど、おんなじように眼を細めて顔を合わせていたあの子たちもそれぞれに生きて、やることがあるのだと思うと、一気にばらばらになっ...